Dear…




「ねぇ、僕の名前呼んでみて」


「……ひばり?」


「君も今日から『雲雀』なんだけどね」


「あ」


「今、気付きましたって顔だね」


「……」


「君は今日から僕の妻、雲雀凪だよ」


「………、」


「……どうして泣くの」


「……わからないわ」


悲しくもないのに、
涙が止らないの









「ところで、僕は一体いつまで君に苗字で呼ばれるのかな」


「……そっちだって、さっきから私の事「君」って」


「君が僕を名前で呼んでくれないからだよ」


「意地悪…」


「こっちの台詞だね」

今日の君は
まるで天使のようなのに











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